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DJ HASEBE × DJ REN INTERVIEW

DJ HASEBE × DJ REN、世代を超えたDJイベントの誕生秘話に迫る!

9月29日(金)、渋谷のVUENOSとLOUNGE NEOを舞台に、ZIMAがサポートするDJパーティー<ROOTS supported by ZIMA 20th Anniversary>が開催された。このイベントは、ZIMAが日本上陸20周年を記念して開催したフェスLIVE・イベント<ZIMA MUSIC FIGHTERS>にもDJとして参加しているDJ RENがオーガナイズするオールナイト・パーティー。彼のDJとしてのルーツとなった01年の京都WORLDでのイベント<ESSENTIAL>に、当時ZIMAのサポートで出演していたDJ HASEBEやDJ WATARAIらがゲストとして登場し、19周年を迎えた渋谷のVUENOSで、クラブ・シーンをサポートしてきたZIMAが繋いだ縁が、時を経てふたたび邂逅する印象的なイベントとなった。そこで今回は、開演直前にDJ RENさんとDJ HASEBEさんの対談を敢行。01年の京都の話から、2人のルーツ、そして2人がDJに感じた最大の魅力までを語ってもらった。

INTERVIEW:DJ HASEBE × DJ REN

DJ HASEBE いい時期にRENが優勝したというイメージがあります。一度ブランクがあってDJをはじめているから、努力家だなとすごく思います。

――もともとDJ RENさんは、初めて出演したクラブでのDJが京都WORLDでの<ESSENTIAL>で、そこにHASEBEさんがゲスト出演していたことがとても印象に残っているそうですね。

DJ REN(以下REN):僕が大学1年生のときだったので、たぶん01年だったと思います。<ESSENTIAL>にHASEBEさんが来られていて、僕はそのとき初めて人前でDJをやらせてもらって、HASEBEさんのプレイも間近で見ることができました。でも、そのときは全然喋ることはできなかったんですよ。「憧れのHASEBEさん」という感じだったので。

DJ HASEBE(以下HASEBE): 01年のツアーは、初めてZIMAと絡ませてもらったツアーで、関西でも大阪や神戸を含めて何か所か回って。東京と大阪では『Hey World』(00年)に参加してくれたヒューマン・ビートボックスのダグ・E・フレッシュとも一緒にやったのを覚えてますね。

REN:京都はHASEBEさんだけで来られていましたよね。僕はゲストDJさんと一緒になるのも初めてで、「東京の第一線のDJさんはこんな感じなんだ」って憧れて観ていました。

HASEBE:はははは(笑)。

REN:HASEBEさんはプレイももちろんかっこいいし、SupremeのTシャツを着ていて、それもめちゃくちゃかっこよくて。

HASEBE:最近整理していたら、家に当時のフライヤーもあったよ。でも、もう16年ほど前の話だし、僕はクラブに入る前にもう酔っぱらっていて、ベロベロでやってたんで……。当時の記憶は置いてきてます(笑)。

――(笑)。その後交流が深まったのは、RENさんが「DMR(Dance Music Records)」で働きはじめて、HASEBEさんのレコードを取り寄せるようになってからだそうですね。

REN:僕は01年~05年まで大学に通うために京都にいて、そのあと上京して一度は普通に仕事をしてから、転職して07年にDMRに入るんです。そこでミックスCDを担当する部署に入って、HASEBEさんの作品を取り扱うようになるんですよ。それから新木場ageHaのパーティーに遊びに行かせてもらって、初めて話すことができました。

HASEBE:その頃、RENが僕のアナログやミックスCDを取り扱ってくれたり、DMRで棚を作ってくれたりして、そこで信頼関係が出来ていった感じでしたね。

REN:そこから、僕が14年に<Red Bull Thre3Style Japan Final>で優勝するんですけど、その後も現場ではあまり一緒になることはなかったですよね?

HASEBE:そうだね。<Red Bull Thre3Style Japan Final>で優勝したときは、SNSを通じて「おめでとう」とコメントしました。僕は<Red Bull Thre3Style>の2回目に、審査員として参加していたこともあって。

REN:そのときはHASEBEさんとWATARAIさんがジャッジをしていました。

HASEBE:自分が審査員をしていた頃は大会の方式も、全体のクオリティもまだまだ甘いなと思っていたんですよ。バトルDJ的ではない、クラブDJ的な選曲の妙が求められる大会でありつつも、持ち時間が短かすぎて結局はターンテーブリスト的なものが求められるような部分に矛盾を感じていたので。でも、そこから大会のクオリティが上がっていく中で、いい時期にRENが優勝したというイメージがあります。大会としても、「クラブDJがどうアピールするか」という要素が回を重ねていくうちに濃くなっていったはずですしね。

――お互いのDJに感じる魅力というと、どんなものですか?

REN:HASEBEさんは、DJをして「絵になる」というのが絶対的にあると思いますし、フロアのムードを読む選曲の妙がすごくある方だと思うんです。それに、自分で曲も作れるので、セットの中で自分の作品もかけられる。その使い方も、「求められているときに使う」という見極めがすごいですよね。あと、僕はDJをはじめたばかりの頃、「DJはミックスを綺麗にしなきゃいけない」としか考えていなかったんですよ。でも、HASEBEさんはスパーン!とカットインをしたり、2枚使いをしたり、裏のグル―ヴィーなスクラッチをしたりしていて、「DJってこんなこともできるんだ」と衝撃を受けました。

HASEBE:RENは、全体的にすごくバランスがいいですよね。ミックスもスクラッチもトリックも出来るし、その結果大会でも優勝して――。きっと、一度ブランクがあってDJをはじめているから、人より濃い時間があったんでしょうし、努力家だなとすごく思います。

REN:実は、<Red Bull Thre3Style Japan Final>には13年にも出ていて、13年と14年の間に、一度HASEBEさんに現場でアドバイスをもらったことがあったんです。そのとき、HASEBEさんは酔っぱらっていたかもしれないですけど(笑)。

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