DJ HASEBEによる「1997年から2017年までを築き、これからのシーンへと繋ぐ音楽プレイリスト」

未来の音楽シーンを象徴する楽曲と、DJ HASEBEさんのこれから。

――そして「これからの20年に向けての楽曲」としては、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パックを選んでいただきました。

これからの20年に向けての楽曲

24K Magic / Bruno Mars

Am I Wrong feat. ScHoolboy Q / Anderson .Paak

ブルーノ・マーズはダフト・パンクと同じ意味合いですね。彼のようなアーティストが80年代後半~90年代前半のR&Bに焦点を当てた作品を作ったことで他のアーティストもやれることが増えると思うし、今はリスナーも聴く音楽の幅が広がっているので、これからも色々な人に聴かれていく曲だと思います。

アンダーソン・パックはジ・インターネットや日本のSuchmosのように生音を重視した音楽性で、それがまた新鮮なものとして受け入れられている。これからはより現場が意味を持つ時代だと思うし、こういう音楽はライヴが活きますよね。僕自身DJを続けるためにも、今後はまた自分名義のプロデュース楽曲をたくさん作りたいと思っているんですよ。

――HASEBEさんが20年間の中で、特に記憶に残っているのはどんなことですか。

ZIMAの取材だから言うわけではないですが、01年からZIMAのCM曲を3回作らせてもらった経験は大きかったです。それ以降地上波の番組に出させてもらったし、その中で音楽をどう伝えるかを学んだし。本国のクアーズがコロラドのレッドロックスで開催したイベントにも呼んでもらいました。50セントがヘッドライナーで、KORNやザ・ルーツ、DMC、エヴァネッセンスが出ていて。僕は前夜祭のDJとして向かったものの、最終的にはすべての転換時のDJも担当しました。KORNと50セントの間も繋いだし、山の斜面にいる2万人の観客がすごく盛り上がってくれて。あれはいい経験でした。一方で、自分が40歳を過ぎてからは、ずっと観に来てくれる人が家族連れになったこともあって、そういう人たちも来やすい環境に出ていこうと<GREENROOM>や<GO OUT JAMBOREE>のようなフェスに出させてもらったり、その中でSugar Soulと久々にライヴをやったりもしましたね。

――この20年間で、変わったことと変わらないことを挙げるなら?

知識やキャリアが増えて器用になった部分はあるけれど、プレイスタイルや音楽に対する考え方は何も変わっていないと思いますよ。ただ、今は今で自分なりのやり方があって、それが分かってきたからこそ、もう一回攻めなきゃなと思っているところですね。30代の頃は過去の自分を置き去りにしていこうと思ったこともありました。でも、みんなは結局ずっと変わらない自分の軸のようなものを好きになってくれたわけだから、今はそれも残したうえで、また新しいことに挑戦していこうと思っているんですよ。

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