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ZIMA BLOCK PARTY REPORT

“暑さ”を“熱さ”で吹き飛ばすクールな一夜!!ZIMA BLOCK PARTY レポート

5月29日(火)に開催されたZIMA主催のHIPHOPイベント<ZIMA BLOCK PARTY>。1997年の日本上陸以降、ストリートカルチャー、とりわけ音楽と密接な関係を築いてきたZIMAが、ヒップホップ誕生の礎になった“ブロック・パーティー”をテーマにしたイベントを開催するというニュースは、開催前から「どんなイベントになるのか?」と話題沸騰。

出演アーティストはkZm(YENTOWN)、あっこゴリラ、JABBA DA FOOTBALL CLUB、Taeyoung Boyという若きアーティストたちに加え、ZIMAレジデントDJのDJ RENとMCを務めるSIMON。さらに、kZmのアルバムジャケットのデザインなどで知られるYuki Nakajoが会場展示を手掛けた。今回は彼らが大集結したスペシャルな一夜の模様をレポート。

REPORT:ZIMA BLOCK PARTY

イベントの舞台となったのは、表参道の『PIZZA SLICE2』。代官山の人気ピザ店『PIZZA SLICE』の2号店として2016年にオープンした同店は、そのピザの美味しさはもちろん、ハイエンドなショップが立ち並ぶエリアならではの、アンテナの高い人たちが多く集うことで知られている。

そもそも、スパイク・リーの『Do The Right Thing』の舞台がニューヨークのピザ屋であったり、LAを拠点にする『Delicious Vinyl』がピザ屋を運営していたりと、“ヒップホップ”と“ピザ”との親和性は高く、今回、ZIMAがブロック・パーティーをテーマにしたイベントを開催するにあたって、『PIZZA SLICE2』は格好の場所と言えるだろう。

当日は19時のオープン前から店へ降りる階段に列が並び、事実、オープンから一時間も経たないうちに一般チケットが完売する盛況ぶりだった。

店内に入り、まず目に飛び込んできたのはDJブースのレコードの上に置かれた今回のイベント名入り特注&特大ピザ。そしてその後ろの壁には、青く着色されたものを混ぜた氷でキンキンに冷やされたZIMAのボトルが、透明なふたつのケースに入って飾られている。これはYuki Nakajoが手掛けたもので、会場の熱気で氷を溶かすというインスタレーション作品だった。

そこから観客は“あるセット”をゲットしに店のカウンターへ。今回のイベントはなんと、来場者にはZIMA1本&ピザ1スライスという特典付き! 観客はビッグサイズのピザをほおばり、それをキリッと爽やかなZIMAで流し込みこみながら、これから始まる熱狂のライブに備えた。

オープンからほどなくしてイベントはスタート。まずはDJ RENがブロック・パーティーをテーマにしたグルーヴ感あふれる選曲でフロアを温め、さらにSIMONがヒップホップにおけるブロック・パーティーの重要性と、今夜の意気込みを観客へ向けてシャウトした。

そしてライブの一発目に登場したのはTaeyoung Boy。観客もまだこのイベントをどのように楽しんでいいのか手探りの状況の中、Taeyoung Boyはその確かなスキルとパッションを遺憾なく発揮し、 “自己紹介”も兼ねながら観客に火をつける。

続いて現れたのは “キャラ立ち4本マイク”こと、JABBA DA FOOTBALL CLUB。彼らの持ち味であるキャッチ-でメロウな楽曲は、このイベントならではの観客との距離の近さによって盛り上がりが倍増! コール&レスポンス含め、一体感のあるライヴを披露した。

ブレイクタイムの後、『余裕』でメジャーデビューしたあっこゴリラが登場。ステージを縦横無尽に使い、時にはお立ち台に登り、自らの代表曲と最新チューンを交えて観客をあっこゴリラワールドに巻き込む。その暴れっぷりは、PIZZA SLICE2のケージ(金網)によく合っていた。

そしてイベントのトリは、3月に1stアルバム『DIMENSION』をリリースしたYETOWNのkZm。登場からフロアの空気が代わり、そこからは“狂乱”の時間へ。駆け付けたYENTOWNの面々も加わり、恐らくPIZZA SLICE2初のモッシュが! kZmの圧倒的なバイブスとパフォーマンスは、一瞬にして会場をブロック・パーティーにしてみせたのだった。

今回のイベントは初開催、さらにブロック・パーティーという日本ではそれほど馴染みのないカルチャーをテーマにしていたこともあり、手探りの部分は大きかったと思う。それでも出演したアーティストたちはそれぞれの解釈でブロック・パーティーを表現し、観客もそのパフォーマンスを通して、ブロック・パーティーの楽しみ方の一端を知ることができたはず。

イベント終了後、入口付近に展示されていたYuki Nakajoの作品は、今夜の熱気で氷が見事に溶け、美しいブルーの液体にZIMAのボトルが涼し気に浸っていた。きっと訪れた観客も、“暑さ”を“熱さ”で吹き飛ばすクールな一夜を過ごしたことだろう。

text&interview by ラスカルNaNo.works
photo by 大石隼土
イベント協力:PIZZA SLICE2
取材協力:SALOON

GALLERY:ZIMA BLOCK PARTY